電子竹林:Blog

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「金の国 水の国」

渡邉こと乃監督、坪田文脚本、岩本ナオ原作。長年いがみあっていた隣り合う二国、豊かな商業国の"金の国"は水不足、水と緑の"水の国"は貧しい生活。金の国のおっとりした王女サーラ(声:浜辺美波)、水の国の技師ナランバヤル(声:賀来賢人)は両国間の取り決めで出会い、やがて金の国のラスタバン3世(声:銀河万丈)、右大臣ピリパッパ(声:茶風林)、左大臣サラディーン(声:神谷浩史)、第一王女レオポルディーネ(声:戸田恵子)たちの思惑の中に巻き込まれていくが…。「このマンガがすごい!」1位、原作未読だったが映画の後に原作も読んでみる。基本的にはほとんど同じ展開で、丁寧に映像化している印象。見開きページはそのまま映画でもビジュアル的に見せ場にしているような、原作愛を感じる。全体的には童話のようなファンタジーな話だけど、その内実はシリアスなのが面白い。舞台背景はしっかりしていて、ただ憎まれるだめだけの無意味な悪役はいない。それぞれの各キャラに深い背景があって、行動の意味があるというリアル感がいい。絵もいいし、なかなか好きなアニメかも。マッドハウスのこの監督は長編アニメは多分初、立派な仕事。

https://wwws.warnerbros.co.jp/kinnokuni-mizunokuni-movie/