ジェラルド・ジョンストン監督、アケラ・クーパー脚本。おもちゃ会社の開発者ジェマ(アリソン・ウィリアムズ)は、CEOデヴィッド(ロニー・チェン)の命令を無視し、次世代のAI人形M3GAN(ミーガン)を開発していた。ジェマは、事故で両親を亡くした姪ケイディ(バイオレット・マッグロウ)を引き取るが、仕事の忙しさからケイディにミーガンを当てがってしまう…。観る前は「チャイルド・プレイ」のチャッキーみたいなモンかと思っていたが、色々と洗練され、深いところまで考えられ面白かった。技術者にはぜひお勧めしたい。前半のコミュニケーションロボットにおける、倫理的、技術的なさまざまな問題は、自分でも関わっていた分野なので、考察は興味深かかった。倫理的な問題、特に依存関係の問題などは、現在の開発者にもよく考えてほしいところ。それだけに字幕の専門用語の翻訳の適当さは気になる。あのリアルさは不気味の谷の恐怖感をくすぐる。動きの多くは人間がやっているようだが、特にあのダンスはミーガンを象徴するような怖さを持っている。
