ヤルマリ・ヘランダー監督。1944年フィンランド、ナチスドイツが焦土作戦を実行しながら撤退していた頃、アアタミ・コルピ(ヨルマ・トンミラ)は愛犬ウッコととも金堀りの旅を続け、金塊を掘り当てる。ヘルドルフ中尉(アクセル・ヘニー)率いる戦車隊、部下のヴォルフ(ジャック・ドゥーラン)、シュルツ(オンニ・トンミラ)、捕虜のアイノ(ミモサ・ビッラモ)たちも撤退をしていたが、コルピと遭遇、ヘルドルフ中尉は金塊を奪おうとするが…。「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」が勇気というテーマを上手く表現し、結構好きだったのでこの監督は期待していた。今回は、タイトルSISUそのまま、不屈の精神をシンプルに迫力満点に見せてくれる。その不死身さは、相手から見たら「13日の金曜日」のジェイソンと戦っているぐらい不死身で、常識を超えてホラーじみているところが面白い。アクションも、白兵戦、戦車、地雷、火、水中、犬、飛行機と、ありとあらゆる戦闘の見せ場を作り、それぞれが壮絶でありながら、テンポよく見せる。あと、今回はアイノを代表に、女性陣を上手く使っているのもいい。「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」の主役オンニ・トンミラもナチス兵シュルツで出演。アクセントとしては面白いキャラ。
