電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1998-07-02から1日間の記事一覧

「ドイツカメラの本」

佐貫亦男 小学館文庫。ドイツのカメラと言えば、ライカ、コンタックス、ローライを思い浮かべるが、この本に出てくるのは昭和初期、第二次世界大戦前のドイツカメラの全盛時代。あんまり知っている機種が無い(^^;)。スーパーシックス(スーパーイコンタ6x6)、…

「アジア・キッチン旅行」

高崎篤 徳間文庫。香港旅行の行きの飛行機の中で読む。旅好き、アジア好き、料理好き、市場好きの著者には、まったく同じ趣味を感じる。しかし、この著者のやる事はもっと進んでいた。現地の市場で食材を買って、現地で料理しようと試みる。その苦労と成功の…

「大江戸神仙伝」

石川英輔 講談社文庫。香港旅行の途中で読む。これは香港新空港のカフェテリアの中でPowerBook2400に向かって書いている。「雑学大江戸庶民事情」などの石川英輔のSF(?)小説。江戸にタイムスリップした男がどのように生きていくのかと言ったシミュレーション…

「雑学 大江戸庶民事情」

石川英輔 講談社文庫。江戸という時代を、庶民の色々な視点から描き出している。その内容は多岐にわたり、まさに雑学集と言える。地位では武士から魚屋、女性の地位、長屋、裏長屋、時間について、暖房、照明、教育、水道、端、歓楽街、芝居、花見、良好など…

「2050年は江戸時代 衝撃のシミュレーション」

石川英輔 講談社文庫。江戸関係の著作が多い石川英輔のSF小説。半分はエッセイ的。21世紀、日本は物質文明の行き詰まりから省エネルギー、省リサイクルに徹した社会への転換を図る。そこは、江戸時代と同様な完全な自給自足の社会…というシミュレーション小…

「旅ときどき沈没」

蔵前仁一 講談社文庫。「ゴーゴー・インド」「ゴーゴー・アジア」の著者。沈没とは、旅先でそこが気に入り動けなくなる事を言う。まあ、主には旅先で会うヘンな人たちとのヘンな経験を集めたエッセイ。一つは2頁程度と長くない。誰彼なくサインを集めるイン…

「幸福な朝食」

乃南アサ 新潮文庫。「6月19日の花嫁」のついでに読む。日本推理サスペンス大賞の第一回優秀作でデビュー作。こちらの方がずっと面白い。美貌を持った少女が、自分そっくりな歌手のデビューにより芸能界での成功の道を閉ざされる。その後人形使いとして働く…

「6月19日の花嫁」

乃南アサ 新潮文庫。映画「6月19日の花嫁」の原作という事で読みはじめる。乃南アサの本は初めてだと思う。小説としてはサスペンスものとして読んでしまうだろうが、映画との比較という事であんまり何も考えずに気軽に読んだので、まあ、面白かった。失われ…

「社会言語学入門」 生きた言葉のおもしろさにせまる

東照二著 研究者出版。言語学の中でも社会言語学が中心で面白かった。退屈な部分が多い言語学でも、社会言語学は生きた部分にスポットをあてているので楽しく読めた。

「ことばの科学」 単語の形成と機能

Gorge A. Miller著、東京科学同人。NHK教育の言語学の番組を見ていて、言語学に興味が突然出てきて、読み始める。言語学広く一般を扱っていて、面白い。入門的な話題から社会言語学まで、広く、ある程度深く扱っている。言語学について最初に読むにはいい本…

「注文の多い言語学」

千野栄一著 大修館書店。言語学に関するさまざまな話題。エッセイ風。言語学と言っても、翻訳の視点に立っているものが多くてあまり面白くなかった。

「ミスター・マーダー」下 -Mr. Murder -

ディーン・クーンツ、文春文庫

「ミスター・マーダー」上 -Mr. Murder -

ディーン・クーンツ、文春文庫。クーンツの新作。後書きには'93「心の昏き川」'96「インテンシティ」の頃とは違って、クーンツは変わった、とある。この作品では登場人物として小説家を使い、自分自身のメタフィクションとする、今までにない挑戦を果たし、…

「F 落第生」

鷺沢萌 角川文庫。映画「F」の原作、だと思って買って読んで見るが…確かに帯にも"映画「F(エフ)」3月14日(土)全国松竹洋画系にてロードショー!とか"書いてあるけど…。内容は、人生からちょっと外れた落第生の女の子の物語。短編が7作。それぞれ、結構味…