電子竹林:Blog

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「幸福な朝食」

乃南アサ 新潮文庫。「6月19日の花嫁」のついでに読む。日本推理サスペンス大賞の第一回優秀作でデビュー作。こちらの方がずっと面白い。美貌を持った少女が、自分そっくりな歌手のデビューにより芸能界での成功の道を閉ざされる。その後人形使いとして働くが…、こういう背景自体が面白い。ミステリー仕立てのストーリもまあまあ。この作家は、記憶とか自己の存在のか、そーいうこだわりは面白いけど、あんまり練れている感じはしない。