電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「レディ・ジョーカー」上

高村薫毎日新聞社サンデー毎日に1995年6月~1997年10月まで連載した作品。去年は単行本化されてベストセラーになっていたけど、やっと読む。簡単に言えば、「グリコ・森永事件」をベースに架空の会社、日之出麦酒に置き換えた犯罪小説。前半は犯人側を描き、後半は警察や対応する会社側を描く。高村薫が力を入れて書いているだけあって、量も質もかなり高く、読む方もそれなりに大変(^^;)。長いけど、面白かった。内容的には、それほど驚くべき展開は無いんだけど、それぞれの描写の細かさが上手く引き込まれてしまう。そういえば「闇に消えた怪人グリコ・森永事件の真相」なんてのを昔読んだけど、しかし、この事件どうなったんだろう?