本木克英監督、水木しげる原作。あの世パーク建設が近所で進む団地では毎日のように妖怪が出現。実花(井上真央)の弟・健太は妖怪ポストで鬼太郎(ウエンツ瑛士)に助けを求める。一方、妖怪石がネズミ男によって盗まれるという大事件が起きる…。ねずみ男=大泉洋、猫娘=田中麗奈、子泣き爺=間寛平、砂かけ婆=室井滋とほぼ完璧な妖怪キャストは期待させたが、全体には子供向け、子供騙し。原作よりはクセが抜けているアニメ版に印象は近い。もっと水木しげる的な不条理感や暗さがあっても面白いのに。「スパイダーマン」「バットマン」「X-MEN」とアメコミを越えて映像化しているハリウッドと比べると想像力の欠如を感じる。ウエンツ瑛士の鬼太郎は年齢が上過ぎる事を除けば悪くない(何故か左目がある)。田中麗奈の猫娘は完璧、猫っぽい肢体の色気も良い。田中麗奈でスピンオフ「猫娘」を作って欲しい。
