電子竹林:Blog

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「アキレスと亀」

北野武監督脚本編集。裕福な家に生まれ、幼い頃から絵を描くのが大好きだった真知寿。両親の事業の失敗と死により孤独となった真知寿だが、夢を諦める事はなかった…。青年期は麻生久美子と柳憂怜、中年期は樋口可南子ビートたけしが演じる。前作の投げやりな「監督ばんざい」(id:zom-1:20070620#p1)に比べるとちゃんと作られているが、エピソードはステレオタイプで単調、切れが無い。全体に"芸術という底上げ感(c)大野左紀子(id:zom-1:20080721#p1)"に頼っていて、エンターテイメント性が低い。理解されないのがアートという開き直り感、俺はアーティストだという上から目線な感じが嫌な雰囲気だけど、まあ、この10年の映画の中では一番まとも。まだ無視出来る監督では無いかな。

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