電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「白い闇」

ジョゼ・サラマーゴ。突然、原因不明の失明をした一人の男。失明は急速に周囲に伝染していき、政府は感染患者を隔離するが、そこにはただ一人だけ目が見える医者の妻がいた…。会話の区切りが無い文章がさらに翻訳されているのでかなり読みにくいが、内容的には面白い。ノーベル文学賞受賞作家という事では無いが、極限状態での人間の心という部分でゴールディング「蠅の王」を連想させる。映画「ブラインドネス」(id:zom-1:20081206#p1)の原作という事で読み始める。このままでは強烈すぎて素直には映画化出来そうもないなあ。

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