電子竹林:Blog

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「パレード」

行定勲監督脚本、吉田修一原作。連続暴行事件が発生している近所の、都内のマシンション。先輩の彼女に恋する大学生の亮介(小出圭介)、映画会社勤務で健康オタクな直輝(藤原竜也)、自称イラストレーターで雑貨屋店員の未来(香里奈)、フリーターで芸能人の秘密の恋人の琴美(貫地谷しほり)の4人は密にルームシェアをしていた。ある時、男娼のサトル(林遣都)がそこに加わるが…。地味で盛り上がりに欠けるが、後からボディブローが効いてくるタイプの映画。表面的には愛想よくて、裏にダークな面をもつそれぞれの人物に割り当てられた役者がなかなかいい。期待に応えて演技している。心理的な閉塞感の演出はなかなか見事。香里奈のヤサグレ感が一番良かったな。先に原作を読もうと思って、まだ読んでないのが悔やまれる。終わり方は地味だけどかなり怖い。地味なので万人受けしないと思うけど。(追記:原作を読む id:zom-1:20100515#p4)

http://parade-movie.com/