電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「市子」

戸田彬弘監督。川辺市子(杉咲花)は、3年間同棲していた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に姿を消す。長谷川はは市子を探す刑事・後藤(宇野祥平)の話を聞き、行方を追い、やがて、高校時代の同級生の北(森永悠希)や恋人の田中宗介(倉悠貴)、母なつみ(中村ゆり)、その恋人のソーシャルワーカー小泉(渡辺大知)の過去が明らかになっていく…。評判なので観たのだが、これはなかなかに凄い映画だった。市子の過去を追うとともに、社会の歪みとそれに翻弄される人々の過去も見えてくる。離婚後300日問題、無戸籍児ソーシャルワーカーと数々の問題が明らかになっていく物語の展開は、かなり上手い社会派サスペンスになっている。この構成と展開が驚くほど上手いのだけど、元は劇団チーズtheaterの舞台らしい。この映画的なカットの展開を舞台でやったら凄く大変そうだけど、どうしたのだろう。

https://happinet-phantom.com/ichiko-movie/