電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「神と共に 第二章 因と縁」-Along with the Gods: The Last 49 Days-

キム・ヨンファ監督。1000年間で48人の死者を転生させた冥界の使者カンニム(ハ・ジョンウ)、ヘウォンメク(チュ・ジフン)、ドクチュン(キム・ヒャンギ)は怨霊だったジャホンの弟スホンを49人目の貴人とする。閻魔大王(イ・ジョンジェ)は引き換えに、下界で老人を守っているソンジュ神(マ・ドンソク)を連れ戻すことを命じヘウォンメクとドクチュンが向かうが…。第1章 は最後にマ・ドンソクが登場で続きに期待させたけど、期待には応えられなかった。マ・ドンソク、1000年前、誤射事件と三つを交錯させるのはちょっとやりすぎ。焦点がボケた気がする。まあ、それが因と縁だろうけどなあ。話は面白いのだけど、構成がイマイチ感。

http://kamitotomoni.com/

「今日も嫌がらせ弁当」

塚本連平監督。八丈島、シングルマザーの持丸かおり(篠原涼子)は、次女・双葉(芳根京子)の反抗期の態度に逆襲し、毎日キャラ弁を作ることを思いつき、続ける。そのブロクが人気になり、東京のシングルファーザーの達雄(佐藤寛太)もブログを参考に息子のキャラ弁を始めるが…。ブログネタからの映画化は期待出来ないもんだが、まあこれはかなりまとも。最後もうまく収まっていた。場内年寄りばかりだったが、妙に笑いのツボを掴んでた。塚本連平監督では一番いい。監督が、ブログ小説の映画化「僕たちと駐在さんの700日戦争」の人だからこのネタが来たのだろうか。

http://iyaben-movie.com/

「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」-Spider-Man: Far From Home-

ジョン・ワッツ監督。学校の欧州旅行でピーター(トム・ホランド)は、MJ(ゼンデイヤ)に告白する計画だったが、元「S.H.I.E.L.D.」長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が現れる。ニックは、異世界の自然の力を操る怪物と戦うベック(ジェイク・ギレンホール)をピーターに引き合わせ、また、アイアンマンの後継者としてサングラスを渡すが…。アベンジャーズはうんざり感あるんだけど、ちょっと距離がある「スパイダーマン ホームカミング」は結構好きだった。同じ監督、今回のはなかなか上手い展開。いい脚本だと思う。青春モノの甘酸っぱさも上手く使って、最後の最後までエモーショナルでよい。特にMJのキャラが良かった。ベネチア、ベルリン、ロンドンと場所の展開も変化があって楽しめる。

http://www.spiderman-movie.jp/

「X-MEN:ダーク・フェニックス」-Dark Phoenix-

サイモン・キンバーグ監督。1992年、スペースシャトルエンデバー号事故が発生。救出にX-MENたちが向かうが、ジーン(ソフィー・ターナー)は多量の太陽フレアを浴びてしまう。また、ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)はプロフェッサーX(ジェームズ・マカボイ)のミッションに疑問を感じ始める。一方、宇宙の種族ヴークの謎の女(ジェシカ・チャステイン)がジーンに接近するが…。「X-MEN:アポカリプス」のあとの話で、観てないとダーク・フェニックスという意味でつながってこないかも。しかし、X-MENの色々なバージョンが一緒くたになって分かんなくなってきた。X-MEN ファンはどーなんだろうか、ちゃんと整理するのは大変そう。まあ活劇としてはそれなりだけど、X-MENマグニートー(マイケル・ファスベンダー)たちブラザーフッドとヴーグとジーンと政府と、全部が戦っていて、ちょっとゴチャゴチャ感が強すぎる。

http://www.foxmovies-jp.com/darkphoenix/

「ザ・ファブル」

江口カン監督、渡辺雄介脚本、南勝久原作。伝説の殺し屋ファブル(岡田准一)は派手な仕事が続き、育ての親のボス(佐藤浩市)から一年間休業を命令される。ファブルと相棒ヨウコ(木村文乃)は大阪のヤクザ海老原(安田顕)の元で普通の生活を始め、ミサキ(山本美月)と知り合う。一方、海老原の弟分・小島(柳楽優弥)が出所、また殺し屋のフード(福士蒼汰)とコード(木村了)もファブルを探していたが…。原作未読で観たが、その後に三巻まで読んでみた。監督のせいなのか脚本のせいなのか映画的にイマイチ面白くない。無駄なトコ多い割には説明不足だったりする。スタントマンが頑張っているなという印象だけ。ヨウコの存在意義は原作でもよくわからなかったが、映画ではさらに謎。

http://the-fable-movie.jp/

「パピヨン」-Papillon-

マイケル・ノアー監督、アンリ・シャリエール原作。金庫破りのパピヨン(チャーリー・ハナム)は、身に覚えのない殺人罪終身刑を受け南米ギアナへ送られる。船の中でパピヨン国債偽造で捕まったルイ・ドガ(ラミ・マレック)と知り合うが…。基本、1973年のシャフナー監督、マックイーンとホフマン版と同じ流れで同じ演出。あんまりリメイクの意義を感じないけど、技術の進歩で細かいところのリアルさは増しているのだけはいい。ラミ・マレックもホフマンの演技をなぞっている感じ。ただ、ホフマンの分厚いメガネを真似せずに薄い伊達眼鏡なのはイマイチ。メガネがなくなって見えないって演出になってない。全体にそんな感じ。

http://www.transformer.co.jp/m/Papillon/

「きみと、波にのれたら」

湯浅政明監督、吉田玲子脚本。サーフィン好きで海辺の町へ引っ越してきたひな子(声:川栄李奈)は、火事騒動で消防士の港(声:片寄涼太)と出会い恋に落ちるが、港は海の事故で命を落とす。そして失意のどん底だったひな子の目の前の、水の中に港が現れるが…。「夜明け告げるルーのうた」(アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞)の監督脚本コンビ、というところは期待。「四畳半神話大系」よりは「夜明け告げるルーのうた」寄りな雰囲気かな。個人的には「四畳半…」なアニメが好きだけど。ファンタジーなラブストーリとしてはまとまっている。最後どうするのかと思ったけど、まあ盛り上げていい落とし所にした。妹役の洋子(松本穂香)のキャラが一番、湯浅政明らしいと思った。

https://kimi-nami.com/