キム・ヨンファ監督。1000年間で48人の死者を転生させた冥界の使者カンニム(ハ・ジョンウ)、ヘウォンメク(チュ・ジフン)、ドクチュン(キム・ヒャンギ)は怨霊だったジャホンの弟スホンを49人目の貴人とする。閻魔大王(イ・ジョンジェ)は引き換えに、下界で老人を守っているソンジュ神(マ・ドンソク)を連れ戻すことを命じヘウォンメクとドクチュンが向かうが…。第1章 は最後にマ・ドンソクが登場で続きに期待させたけど、期待には応えられなかった。マ・ドンソク、1000年前、誤射事件と三つを交錯させるのはちょっとやりすぎ。焦点がボケた気がする。まあ、それが因と縁だろうけどなあ。話は面白いのだけど、構成がイマイチ感。
「今日も嫌がらせ弁当」
「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」-Spider-Man: Far From Home-
ジョン・ワッツ監督。学校の欧州旅行でピーター(トム・ホランド)は、MJ(ゼンデイヤ)に告白する計画だったが、元「S.H.I.E.L.D.」長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が現れる。ニックは、異世界の自然の力を操る怪物と戦うベック(ジェイク・ギレンホール)をピーターに引き合わせ、また、アイアンマンの後継者としてサングラスを渡すが…。アベンジャーズはうんざり感あるんだけど、ちょっと距離がある「スパイダーマン ホームカミング」は結構好きだった。同じ監督、今回のはなかなか上手い展開。いい脚本だと思う。青春モノの甘酸っぱさも上手く使って、最後の最後までエモーショナルでよい。特にMJのキャラが良かった。ベネチア、ベルリン、ロンドンと場所の展開も変化があって楽しめる。
「X-MEN:ダーク・フェニックス」-Dark Phoenix-
サイモン・キンバーグ監督。1992年、スペースシャトル・エンデバー号事故が発生。救出にX-MENたちが向かうが、ジーン(ソフィー・ターナー)は多量の太陽フレアを浴びてしまう。また、ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)はプロフェッサーX(ジェームズ・マカボイ)のミッションに疑問を感じ始める。一方、宇宙の種族ヴークの謎の女(ジェシカ・チャステイン)がジーンに接近するが…。「X-MEN:アポカリプス」のあとの話で、観てないとダーク・フェニックスという意味でつながってこないかも。しかし、X-MENの色々なバージョンが一緒くたになって分かんなくなってきた。X-MEN ファンはどーなんだろうか、ちゃんと整理するのは大変そう。まあ活劇としてはそれなりだけど、X-MENとマグニートー(マイケル・ファスベンダー)たちブラザーフッドとヴーグとジーンと政府と、全部が戦っていて、ちょっとゴチャゴチャ感が強すぎる。
「ザ・ファブル」
江口カン監督、渡辺雄介脚本、南勝久原作。伝説の殺し屋ファブル(岡田准一)は派手な仕事が続き、育ての親のボス(佐藤浩市)から一年間休業を命令される。ファブルと相棒ヨウコ(木村文乃)は大阪のヤクザ海老原(安田顕)の元で普通の生活を始め、ミサキ(山本美月)と知り合う。一方、海老原の弟分・小島(柳楽優弥)が出所、また殺し屋のフード(福士蒼汰)とコード(木村了)もファブルを探していたが…。原作未読で観たが、その後に三巻まで読んでみた。監督のせいなのか脚本のせいなのか映画的にイマイチ面白くない。無駄なトコ多い割には説明不足だったりする。スタントマンが頑張っているなという印象だけ。ヨウコの存在意義は原作でもよくわからなかったが、映画ではさらに謎。
「パピヨン」-Papillon-
「きみと、波にのれたら」
湯浅政明監督、吉田玲子脚本。サーフィン好きで海辺の町へ引っ越してきたひな子(声:川栄李奈)は、火事騒動で消防士の港(声:片寄涼太)と出会い恋に落ちるが、港は海の事故で命を落とす。そして失意のどん底だったひな子の目の前の、水の中に港が現れるが…。「夜明け告げるルーのうた」(アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞)の監督脚本コンビ、というところは期待。「四畳半神話大系」よりは「夜明け告げるルーのうた」寄りな雰囲気かな。個人的には「四畳半…」なアニメが好きだけど。ファンタジーなラブストーリとしてはまとまっている。最後どうするのかと思ったけど、まあ盛り上げていい落とし所にした。妹役の洋子(松本穂香)のキャラが一番、湯浅政明らしいと思った。