電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「誰も書けなかった年金の真実」

辛坊治郎。年金問題についてある程度理解しているならば、分っている内容。例えば、年金で凄く徳する世代損する世代の境目はほぼ1965年とか。それを面白可笑しく、分かりやすく解説している。"誰も書けなかったような"内容では無い。 http://www.amazon.co.j…

「イギリス人はおかしい~日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔」

高尾慶子。京都祇園の元ホステス、ロンドン豪邸ハウスキーパーから見た英国人の生活のヘンな所。エピソード的には面白い、特にリドリー・スコットの所は笑わせる。英国礼賛でなくバランスが取れている所は好感が持てる。しかし、ハウスキーパーがこんな家庭…

「モンスター・ペアレント~ムチャをねじ込む親たち」

本間正人。学校に無理難題を要求し暴れまくる親、モンスター・ペアレントに対する分析と対処方法。コーチグの先生が教える方法では、なるほどと思わせる。関係ありそうな人には役にたつと思う。 http://www.amazon.co.jp/dp/4806129178/

「ジバク」

山田宗樹。外資系投資会社で年収2000万の麻生貴志42歳。同窓会で再会したミチルと出会う事で、インサイダー行為を持ちかける事になり…。「嫌われ松子の一生」(id:zom-1:20060717#p1)の著者。激しい転落人生、そのシチュエーションは面白いのだけど、主人公の…

「あなたは変われる~言葉や態度に傷つけられた心を救う本」

グレゴリー・L・ジャンツ。親子関係、職場、友人、恋人などの人間関係に潜む心理的虐待。実例、対処と分かりやすい。 http://www.amazon.co.jp/dp/4620315885/

「死因不明社会」

海堂尊。日本の死体解剖率は2%、先進国で最低レベル。無監査医療の現状を脱却するために画像診断(Ai)を導入すべきというのが骨子。この辺は「ナイチンゲールの沈黙」(id:zom-1:20071225#p2)でも「チーム・バチスタの栄光」(id:zom-1:20071208#p4)でも十分主…

「レバレッジ・シンキング~ 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術 」

本田直之。「労力」「時間」「知識」「人脈」の4分野への自己投資の方法論、なのだけど「レバレッジ・リーディング」(id:zom-1:20070205#p2)の焼き直しな印象。前著を理解していれば、分るような内容だと思う。 http://www.amazon.co.jp/dp/4492042806/

「八日目の蝉」

角田光代。1985年2月、野々宮希和子は不倫相手の家に忍び込み生後6ヶ月の赤ちゃんを連れ去る。赤ちゃんを薫と名付け、希和子は友人宅、老女の家、宗教まがいのエンジェルホームを転々とする…。前半は希和子の視点、後半は20年後薫(恵理菜)の二部構成。面白か…

「行動経済学~経済は「感情」で動いている」

友野典男。極めて合理的な判断をする"経済人"の考え方を元に構築されている経済学は実際の社会にそぐわない。感情、直感、記憶などの心理的な面を重視した、行動経済学の基礎の解説。分かりやすく、なにか納得出来なかった経済学の部分が腑に落ちて、かなり…

「黄金の羅針盤~ライラの冒険シリーズ1」

フィリップ・プルマン。映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(id:zom-1:20080306#p1)の原作。世界的ベストセラーの冒険ファンタジー、カーネギー賞、ガーディアン賞を受賞だそうだがイマイチ文章も展開も面白くない、映画は比較的そのままの話。ニコールキッド…

「お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践」

勝間和代。住宅ローンの問題点、車を保有するデメリット、生命保険の問題点、金融商品の比較、ノーロード・インデックスファンドの勧め、と至極まっとうな内容。入門書としてはいいかもしれない。 http://www.amazon.co.jp/dp/433403425X/

「その子育ては科学的に間違っています」

国米欣明、サワダサワコ。育児、幼児教育を脳科学からの視点から見ているのが新鮮。脳の自己抑制力(自制心)を司る前頭前野の眼窩前頭皮質の発達の臨界期は3歳までにほぼ完了する、そこがポイント。(memo:快感原則、現実原則) http://www.amazon.co.jp/国米欣…

「日本の10大新宗教」

島田裕巳。批判でも無く、情報を淡々とまとめているけど、その内容は面白い。特に成り立ちからの様々な経緯に驚かされる。天理教、大本、生長の家、天照皇大神宮教と璽宇、立正佼成会と霊友会、創価学会、世界救世教、神慈秀明会と真光系教団、PL教団、真如…

「米国はどこで道を誤ったか~資本主義の魂を取り戻すための戦い」

ジョン.C.ボーグル。著者は米国最大の投資会社バンガード・グループの創始者。株主が犠牲になり経営者の利益のために運営される企業、機関投資家を代表するはずが長期的投資を疎かにしに短期的投資に走る投資機関、利益優先のミーチュアルファンド…、短期間…

「メディアアートの世界~実験映像1960-2007」

伊奈新祐。黎明期からの歴史もまとまっていて貴重な本だとは思うが、メディアアートというものを本で伝えるのが難しいというのも強く感じた。知っているものはよく分るが、体験した事ないものを説明されても、なんか意味が分らないものばかり。 http://www.a…

「診断名サイコパス」

ロバート.D.ヘア。米国における非行少年、詐欺師、家庭内暴力、幼児虐待者、カルト教団などの実例から見るサイコパス。内容的には網羅されているし、まとまっている。(memo:サイコパスの衝動的な行為は癇癪を起こした結果というより、目的を追求した結果であ…

「チェブラーシカ~全四話完全版」

ロマン・カチャーノフ監督、エドゥアルド・ウスペンスキー原作、レオニード・シュワルツマン美術監督、ジブリ美術館ライブラリー。オレンジの木箱に閉じ込められやってきた正体不明の生き物、チェブラーシカ(声:クララ・ルミャーノワ)。動物園に受け入れ拒否…

「片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術」

池田暁子。1)一カ所だけかたづけて基地を作る、2)台所を攻める、3)毎日使うものを基地に集める、4)今使わないものを捨てる、5)部屋のマップを作る…。片付けられない、というか汚部屋状態から脱するのに3/4は使っているので、普通の人には1/4しか役たたないか…

「虚妄の成果主義~日本型年功制復活のススメ」

高橋伸夫。著者は経営組織論を専門とする経営学者。成果主義を批判し、日本型の年功制の利点を論じている。成果主義の批判部分は真っ当な事ばかり。年功性の部分は疑問はあるが運用で成功する気がする。人事システムから日本企業の将来を考えたらもっとも読…

「ザ・シークレット」

ロンダ・バーン。元々は、この本の"引き寄せの法則"にかぶれて生活が荒れてしまった人に関する人生相談を読んだ事から、興味を持って読み始める。まあ、ナポレホン・ヒルなどの"思考は現実化"的なお手軽な成功読本。中身はかなり薄い。前ページが古ぼけた感…

「知らなかった!驚いた!日本全国「県境」の謎」

浅井建爾。廃藩置県で三府302県が半年で三府72県、北海道にもあった青森県津軽郡、今だに残る23都県の県境未定地、四国に愛媛と高知の二県しかない時代、神奈川だった三多摩地区が東京になったのは玉川上水のため、などなど。なかなか面白い話ばかり。明治初…

「ドラゴン・キングダム」- The Forbidden Kingdom/功夫之王 -

ロブ・ミンコフ監督、ユエン・ウーピン/袁和平アクション監督、ピーター・ポウ撮影監督。現代のボストン、カンフーおたくの気弱な少年ジェイソン(マイケル・アンガラーノ)は中華街の老主人ポップの質屋で古びた棒と出会う。強盗事件に巻き込まれたジェイソン…

「カンフー・パンダ(字幕スーパー版)」

ジョン・スティーヴンソン/マーク・オズボーン監督。山深い"平和の谷"、最悪の敵タイ・ランから"竜の巻物"を守るため、ウーグウェイ導師が伝説の戦士に選んだのは、ツル、モンキー、タイガー、ヘビ、カマキリのマスター・ファイブでは無く、ぐうたらなラーメ…

「ハプニング」- The Happening -

M.ナイト・シャマラン監督脚本製作。NYセントラルパークの朝、言葉の錯乱、方向感覚の喪失から死に至る異常現象が一気に広まる。テロリストの攻撃かもしれない"見えない脅威"の広がりから逃れるため、フィラデルフィアの高校の科学教師エリオット(マーク・ウ…

「純喫茶磯辺」

吉田恵輔監督原作脚本編集。水道工員の磯部祐次郎(宮迫博之)は妻(濱田マリ)とは離婚、高校生の一人娘・咲子(仲里依紗)と二人暮らし。父の遺産が入った祐次郎は、喫茶店経営を始めるがいつもガラガラ。そして客の素子(麻生久美子)をアルバイトに雇う事になる…

「千年、働いてきました~老舗企業大国ニッポン」

野村進。創業100年以上の老舗企業が10万社以上ある、日本は特異な国。職人集団としての企業を追う。貴金属の売買の田中貴金属工業→振動モーター用金属製ブラシ、福田金属箔粉工業→配線基板などの電解銅箔、浅香工業→プリンタ用トナーなどなど。技術立国ニッ…

「ドル暴落から、世界不況が始まる」

リチャード・ダンカン。著者はソロモン・ブラザーズ、HSBC証券、国際通貨基金、世界銀行などでのアジア専門金融アナリスト。1971年ブレトン・ウッズ体制崩壊、米国の貿易赤字が各国で過剰流動性を起こしバブルを引き起こす…。2004年の本ではあるが、2008年の…

「閉じた本」- A Closed Book - Gilbert Adair

ギルバート・アデア。交通事故でひどい怪我と眼球を失ったブッカー賞作家ポールの元に、求人広告で口述筆記用助手に青年ジョン・ライダーがやってくる…。YAHOOユーザーが選ぶ2003年ベストミステリー海外編第五位。会話だけで作られたスタイルはちょっと面白…

「スタバではグランデを買え!~価格と生活の経済学」

吉本佳生。モノやサービスの価格について、消費者の視点でコストというものを軸に考える。商品戦略、コスト戦略を考えた事があるなら当たり前の内容。MBAなどでに出てくる価格決定の方法論で、一般的というか逆に古臭い感じもする。一般消費者になら読み物と…

「食い逃げされてもバイトは雇うな~禁じられた数字」

山田真哉。数字のルール、1)順番がある、2)単位で意味を固定する、3)価値を表現出来る、4)数字は変化しない、という前半。会計書、決算書、株の後半。前半の方が前提でオマケ的ではあるが、そっちの方が面白かった。後半の方も、もうちょっと一般に役に立つ…