「重力ピエロ」

伊坂幸太郎。遺伝子技術の会社に努める私、レイプされた母から生まれた弟の春。春は街のあちこちで起きる放火と、現場近くのグラフィティーアートとの関連に気がつく…。「死神の精度」が気に入ったので読んでみるが、これもかなり面白い。重い人間関係をあっけらかんと描いて、奇妙な事件を奇妙な方法で追いかけ、でも全体にはハードボイルド。不思議な魅力。父やストーカーなど脇役も上手い。空中ブランコを飛ぶピエロは一瞬重力を忘れる、というタイトルはイカしている。(映画感想 id:zom-1:20090601#p2)

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