電子竹林:Blog

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「軽蔑」

廣木隆一監督、中上健次原作。新宿歌舞伎町、遊び人の二宮一彦、通称カズ(高良健吾)は多額の借金の代わりにポールダンスバーを襲撃。カズはダンサーの真知子(鈴木杏)を連れて、和歌山の財産家の実家の両親の元へ戻るが…。中上健次の最後の長編が原作。著者自身の出生と主人公が重なって、田舎の重苦しさとかも面白かった記憶があるけど全体には記憶の彼方。映画は狙いは分かるけど、なんか消化出来ていない感じ。力不足。田舎社会の妙な閉塞感もあんまり感じられなかった。高良健吾は相変わらずいいけど、こういう役柄では「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」(id:zom-1:20100618#p1)の方がずっと良かったな。鈴木杏はちょっと女としての面白みに欠けた。大森南朋、緑真子の存在感は良いかも。

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