電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「夜明けまでバス停で」

高橋伴明監督。北林三知子(板谷由夏)は居酒屋のパートで社宅に住みながら、自作アクセサリーを販売していた。突然のコロナ拡大により、店長・寺島千晴(大西礼芳)とエリアマネージャーの大河原(三浦貴大)は、三知子、マリア(ルビー・モレノ)、純子(片岡礼子)たちを解雇する。職も家も失った三知子はバス停で眠り、やがてホームレスのバクダン(柄本明)、派手婆(根岸季衣)たちと出会う…。コロナ下での社会問題をひたすら描き、いかにもどこかで誰かに起こっていそうな話。そこが終始息苦しい雰囲気な社会派。真っ当で真っ直ぐな描き方は、社会派なケン・ローチ「わたしは、ダニエル・ブレイク」「家族を想うとき」などを思い出させる。そして終着点が今の時代には結構おどろきな展開。そこはケン・ローチにはないところだなあ。政府批判も多いが、すごいな。高橋伴明の中では「光の雨」の次に好き。

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