大九明子監督、のじろう脚本、とあるアラ子原作。不倫の恋を続けてきたタカコ(黒川芽以)は、親友ケイコ(臼田あさ美)の勧めで婚活サイトに登録。真面目な園木(中村倫也)、歯医者の矢田部(田中圭)たちと知り合うが…。「勝手にふるえてろ」の大九明子監督で期待だったのだが、イマイチ平凡だった。これが原作のせいか、脚本のせいか分からないけど物語自体が全然、驚くほどに生きてないな。原作コミックは一巻だけ読んだけど、これは映画にするのは難しそう。映画ではケイコの闇もちょっと中途半端。もうちょっと何とかなったと思うが脚本のせいかなあ。
「ダンボ」-Dumbo-
ティム・バートン監督。サーカス団のホルト(コリン・ファレル)は、妻を失い家族は娘ミリー(ニコ・パーカー)と息子ジョー(フィンリー・ホビンス)。元スターのホルトは戦争の怪我で子象ダンボの世話係になるが、ミリーの努力によりダンボは大人気に。そして興行主のヴァンデバー(マイケル・キートン)はダンボとコレット(エバ・グリーン)によるショーを計画するが…。1941年アニメ版のリメイク。物語はかなり違っていて人間とダンボたちとの関係の話が中心、動物たち同士の関係性はかなり薄い。コウノトリはほんのちょっと、ネズミのティモシーは脇役、ほかの象は無し。時代は第一世界大戦後に合わせているけど、現代の感覚からは違和感が強くなってる。無理に昔の話にする必要もなかったのに。全体に、まあまあだけどもっと面白く出来た気がするなあ「ダンボ」と言えば映画「1941」の中のハワイの映画館のシーンが「ダンボ」だったのを思い出す。
「レゴ ムービー2」-The Lego Movie 2: The Second Part-
「マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!」-My Generation-
デビッド・バッティ監督。マイケル・ケインがプレゼンター、60年代カルチャーのスウィンギング・ロンドンのドキュメンタリー。ポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、ロジャー・ドールトリー、マリアンヌ・フェイスフル、ツィギーなどなど…。1960年代を"英国史において初めて若い労働者階級が声をあげた時代"と言う、この階級闘争という視点が新鮮だった。とても英国らしい。戦後15年と考えると、復興のパワーを感じる。映画、音楽、ファッション、デザインと広い範囲を網羅しているのもよい。「さらば青春の光」の舞台も1964年でほぼ同時代だけど、もっと閉塞感が強い印象だった。これも階級差か? マイケル・ケインの名前は「ケイン号の叛乱」から取られているとは知らなかった。
「バンブルビー」-Bumblebee-
トラビス・ナイト監督。父を亡くした悲しみから立ち直れないチャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)は、18歳の誕生日に廃車寸前の黄色のビートルを見つけ修理を始める。しかし、それは生命体オートボットのB-127で隣家のメモ(ホルヘ・レンデボルグ・Jr.)に見つかってしまう。一方、米軍セクター7のバーンズ(ジョン・シナ)はトランスフォーマー達を追うが…。最初の「トランスフォーマー」からシリーズはあんまり好きじゃないのだけど、これまでの中で一番面白かった。監督は「KUBO クボ 二本の弦の秘密」のトラビス・ナイト。全体には’80年代米国青春映画の作りに「ラブ・バック」を混ぜてトランスフォーマにした感じがいい。チャーリーは「プリティ・イン・ピンク」の時代のモリー・リングウォルドを連想させるような新鮮さがある。
「キャプテン・マーベル」-Captain Marvel-
アンナ・ボーデン、ライアン・フレック監督。1995年LA。あるビデオショップに空から落ち記憶を失っていたヴァース(ブリー・ラーソン)に戦略国土調停補強配備局S.H.I.E.L.D.のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が接触、敵スクラルから共に逃走する事になるが…。なんだか訳がわからないスタートから、だんだんと謎が見えてくる展開はなかなか上手い。猫の使い方もいいし、アネット・ベニング、ジュード・ロウも出番少ないながら存在感あった。全体には雑さもあるけど、最後の方はうまくアベンジャーズに繋げているかな。これでサノスの次回作になるんだろうけど…気の長いシリーズだ。主役のブリー・ラーソンはなかなかクールな感じがいい。「フリー・ファイヤー」の時からそんな感じか。