電子竹林:Blog

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「杉原千畝 スギハラチウネ」

チェリン・グラック監督。1935年、満洲国外交部の杉原千畝(唐沢寿明)はソ連との北満鉄道譲渡交渉を成立させるが、ソ連から入国を拒否され念願のモスクワ日本大使館への赴任が叶わなくなる。代わりにリトアニアカウナスの日本領事館へ勤務となり、ポーランド人スパイのペシュと手を組み諜報活動を続ける。1940年、杉原は極東経由で脱出を試みる多くのユダヤ人難民にビザを発行することになる…。予告編の「日本のシンドラー」的感動ものは40%ぐらいで残りは諜報活動。人道主義とのバランスはなかなか良い。地味なスパイ活動だけど、特に独ソ不可侵条約破棄あたりは面白い。「海難1890」、「杉原千畝 スギハラチウネ」と日本人いいヤツだろうを前面に出す映画が続くってのは、どうなんだろうか。監督は米国「サイドウェイ」(id:zom-1:20060520#p1)の日本版リメイクの「サイドウェイズ」(id:zom-1:20091031#p1)の人。日本語ネイティブらしいけど、なんか名前が外国人だからって理由で採用された気がしてならない。

http://www.sugihara-chiune.jp/