電子竹林:Blog

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「ロストケア」

前田哲監督、葉真中顕原作「ロスト・ケア」。民家で、住人である老人と訪問介護センター所長の死体が発見される。そして、介護センターの介護士・斯波宗典(松山ケンイチ)が犯人として浮上するが、斯波はシングルマザーで介護に苦しむ羽村洋子(坂井真紀)たちからも慕われる青年だった。検事の大友(長澤まさみ)、椎名(鈴鹿央士)は介護センターでの死亡率の高さを突き止めるが…。原作未読。犯人が「救い」であると主張あたり、2016年の相模原障害者施設殺傷事件あたりにヒントがあるのかと思ったが、原作はもっと古く2013年。介護という問題をメインに、社会性がある内容であることは評価したい。松山ケンイチ長澤まさみの演技も悪くないけど、全体にはストレートすぎる印象。物語としてのドライブ感もないしなあ。まあ、最近では「そして、バトンは渡された」 「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」と、この監督とはイマイチ相性が悪いんだけど。「蜜蜂と遠雷」風間塵役の鈴鹿央士が、こんなに立派になって、と思った。(20240319追記:原作読了、映画よりもストレートすぎな印象)

https://lost-care.com/