電子竹林:Blog

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「こんにちは、母さん」

山田洋次監督、永井愛原作。大手企業の人事部長・神崎昭夫(大泉洋)は、会社ではリストラ問題で同期の木部(宮藤官九郎)からは攻められ、家庭では離婚と娘・舞(永野芽郁)の関係にも悩む日々。昭夫は元・足袋屋の生家に母の福江(吉永小百合)を訪ね、福江のボランティア仲間の牧師・荻生直文(寺尾聰)と出会うが…。「母べえ」「母と暮せば」に続く、「母」3部作の3作目。もとは劇作家・永井愛の戯曲らしい。足袋屋がまるで「男はつらいよ」のとらやみたいにオープンな昭和感。全体にはリストラ、ホームレス、なんだかんだの社会性を盛り込んで、松竹らしい笑いも入れた上手いドラマになっている。客層も、まあそれに合っている。寺尾聰は、2009年の「さまよう刃」からずっと映画に出てなかったのに、今年は「「ラーゲリより愛を込めて」と本作品と、連続して出ているな。観ながら、吉永小百合が毎回失恋して(渥美清役)、大泉洋がそれに翻弄される(賠償千恵子役)というシリーズになれば面白いな、と思ったけど、まぁ、無理だな。

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