電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2000-01-01から1年間の記事一覧

「さくら日和」

さくらももこ 集英社。最初は離婚の報告から始まる。さくらプロダクション、息子、父ひろしなどの話。さくらももこの突き抜けたバカさ加減が面白い。余計なお世話かもしれないが、「コントロール・ドラマ」で信田さよ子が言うように、さくらももこのアダルト…

「プライベート・ライアン」- Saving Private Ryan - Max Allan Collins。

マックス.A.コリンズ 新潮文庫映画「プライベート・ライアン」のノベライズ。ノルマンディ上陸のオハマ・ビーチ、レインジャー舞台のミラー大尉は精鋭の部隊と共に兵士ライアンを救出しに向かう…。ノベライズという事で余り期待は無かったが、面白かった。文…

「チャイナタウン」

山下清海 丸善。華人社会とその経済、世界に広がるネットワークの中心となっている世界中のチャイナタウンを、おのおののチャイナタウンの成り立ち、また総括的にまとめている。元々学術的な視点で研究されているので、固い部分はあるけれど、中華料理好きと…

「無敵のバリ」

まのとのま アスペクト。まのとのま、とは真野匡、野間修の二人の事で共著。全体がイラスト仕立てで読んでいて面白い。食、買い物、ガムランやオダラン、ケチャなどの観光などなど。初めてのバリ島旅行で、ガイドとしては深い所は無い、どちらかというと初心…

「螺線上の殺意」☆- Chain of Evidence - Ridlley Pearson。

リドリー・ピアスン 羽田詩津子訳 角川文庫舞台は米国東部ハートフォード、一人の男の投身自殺に疑問を抱く主人公の刑事ジョー・ダルッテリ(ダート)。続く犠牲者に、みな同じ血液異常が見つかる…。尊敬する元上司ゼラー、同僚の性犯罪課アビー、元恋人のハッ…

「雷鳴の館」- The House of Thunder - Dean R.Koontz。

ディーン.R.クーンツ 細美遥子訳 扶桑社ミステリークーンツがリー・ニコルズ名義で出した三作目。物理学者スーザンは休暇中に交通事故に遇い、見知らぬ場所で目ざめる。オレゴン州の病院で三週間も意識を失っていた彼女は、事故の記憶も仕事の記憶も失ってい…

「エサウ 封印された神の子」- ESAU - Philip Kerr。

フリップ・カー 東江一紀+後藤由季子 徳間書店。フリップ・カーと言えば、ナチス統治下のベルリンを舞台にした「偽りの街」「砕かれた夜」「ベルリン・レクイエム」の三部作に感動したものだけど、今回のは余りに違うので驚いた。まず硬派から一転、映画的な…

「セカンド・エンジェル 血の黙示録」- The Second Angel - Philip Kerr

フィリップ・カー 東江一紀訳 徳間書店アポロ11号による月着陸からちょうど100年後の2069年。人類はP2と呼ばれるウィルスの感染者、また健全な血液の持ち主と2階層に大きく分けられた。血液は黄金並みの希少価値を持ち、厳重な血液銀行にたくわえられる。主…

「ダンサー」- The Dancer -☆

フレッド・ギャルソン監督、リュック・ベッソン製作脚本、ミア・フライア、ガーランド・ウィット、ロドニー・イーストマン、ジョシュ・ルーカス。口は聞けないが天才的なリズム感、ダンスの才能を持った女性イディア(ミア・フライア)は、土曜の夜DJとのバト…

「バトルフィールド・アース」- Battle FIeld Earth -

ロジャー・クリスチャン監督、L・ロン・ハワード原作、ジョン・トラボルタ、パリー・ペッパー、フォレスト・ウィテカー。西暦3000年、地球はサイクロ人により征服され、人類は奴隷として働かせていた。サイクロ人のリーダであるタール(ジョン・トラボルタ)に…

「最愛の夏」- 黒暗之光 - ☆

チャン・ツォーチ監督、リー・カンイ(李康宜)、ツァイ・ミンショウ(ファン・チィウェイ,范植偉)。なんか、観なければいけないという強迫観念だけもっていて、映画館に行ったけど、始まってすぐに気がついた。…これって映画祭でみた「ダークスネ&ライト」じゃ…

「インビジブル」- Hollow Man -

ポール・バーホーベン監督、アンドリュー・W・マーロウ脚本、エリザベス・シュー、ケビン・ベーコン、ジョシュ・ブローリン、キム・ディケンズ、グレッグ・グランバーグ。透明人間という題材だけど、バーホーベンらしくひねった展開。さすがに「スターシップ…

「グリーン・ディスティニー」- Green Destiny -

アン・リー監督、ミシェル・ヨー、チョウ・ユンファ、チャン・ツィイー、チャン・チェン。19世紀の中国、名剣グリーン・ディスティニー(碧名剣)の使い手リ-・ム-バイ(チョウ・ユンファ)、その女弟子ユー・シュ-リン(ミシェル・ヨ-)、師匠の仇ジェイド・…

「薔薇の眠り」- Passion of Mind -

アラン・ベルリネール監督、ロン・バス脚本、デミ・ムーア、ステラン・スカルスゲールド、ウィリアム・フィッチナー、ピーター・リーガート、シニード・キューザック。南仏プロヴァンスで娘二人、母と暮らしていた未亡人マリー(デミ・ムーア)が眠りにつくと…

「スペース・カウボーイ」- Space Cowboys -

クリント・イーストウッド製作監督主演、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー。1958年、宇宙船の実験飛行の訓練中だった米空軍のテストパイロット・チーム「チーム・ダイダロス」は、プロジェクトが空軍からNASAに移っ…

「カオス」☆

中田秀夫監督、歌野晶午原作、萩原聖人、中谷美紀、光石研、國村隼。便利屋である黒田五郎(萩原聖人)の元に、一人の美女(中谷美紀)が狂言誘拐を持ちかけてくる…、そこから始まる事件、そして真実。「ガラスの脳」が満足出来ない出来だっただけに、今度の中田…

「カル」

チャン・ユニョン監督、ハン・ソッキョ、シム・ウナ、ヨム・ジョンア、チャン・ハンソン。ソウル、始まりは少年の転落事件、そして体の一部が欠けてバラバラ死体が連続して発見される。謎を追うチョ刑事(ハン・ソッキュ)。すべての被害者とつき合っていた女…

「十五才学校IV 」

山田洋次監督、金井勇太、 麻実れい、赤井英和、高田聖子、前田吟、秋野暢子、小林稔侍、秋野暢子、丹波哲郎。不登校の中学三年生川島大介(金井勇太)が、屋久島にある樹齢七千年を越える縄文杉を目指して一人ヒッチハイクで出掛けるロードムービー。学校を舞…

「女王陛下のユリシーズ号」- H.M.S.Ulysses - Alistair MacLean。

アリステア・マクリーン 早川文庫「亡国のイージス」の解説か書評で、言及されていたので読みたくなった。第二次世界大戦、ソ連への援助物資を運ぶ連合軍輸送船団を護衛する、英国巡洋艦ユリシーズ号。先のニ度の航海で艦、乗組員共に疲労していた。北極圏の…

「キャリアーズ」下- Carriers - Patrick Lynch。

パトリック・リンチ 高見浩訳飛鳥新社

「キャリアーズ」上- Carriers - Patrick Lynch。

パトリック・リンチ 高見浩訳飛鳥新社植物学者の元夫のスマトラのキャンプ、主人公の双子の娘が遊びに行った、そのキャンプへの連絡が途絶える。出血性ウィルス拡散の事実を隠そうとするインドネシアの政府。必死に娘たちの消息を訪ねる主人公…。「アウトブ…

「トキシン-毒素」☆- Toxin - Robin Cook。

ロビン・クック 林克己訳 ハヤカワ文庫ロビン・クックの19作目。新作を読むのは「アクセプタブル・リスク-許容量-」以来かな。主人公の心臓外科医キムの10歳の娘が、大腸菌O157:H7に感染、容体は急変する。必死に娘を助けようとするキム、しかし医療システム…

「タイムライン」 上- Timeline - Michael Crichton。

マイケル・クライトン ハヤカワ書房

「タイムライン」 上- Timeline - Michael Crichton。

マイケル・クライトン ハヤカワ書房量子テクノロジーにより時間旅行を可能にした企業のITC。14世紀、100年戦争のさなかのフランスに送り込まれた、ジョンストン教授を助けに向かう助教授のマレク、クリス、ケイト、デイヴィット…。 まさに冒険活劇。量子テク…

「古惑仔チンピラ」

馳星周 徳間書店。問題小説などに載せた短編を集めた物。「不夜城」的な、日本での外国人の生きざまを描く「鼬」「古惑仔」「長い夜」「聖誕節的童話」「笑窪」「死神」の6編。ネタ的に新鮮さは無く従来の使いまわしを感じるが、まあ面白い。中国人の博打好…

「好きになっちゃったバリ」

高橋美貴、平井かおる、中村正人、下川祐治 双葉社。下川祐治責任編集の「好きになっちゃった」シリーズ。「好きになっちゃったイスタンブール」と同じ様に、雑多な話題。正装の仕方など具体的で面白いし、料理や、芸能の習い方の実際などバリらしくて面白い…

「アユとビビ 京おんなのバリ島」

大村しげ 新潮社。旅行ガイドでも、旅行的なエッセイでもない。著者は、バリ島で脳梗塞で倒れ車椅子の生活、リハビリをバリ島のウブッドですることになる。メイドのアユとのバリ島での生活。文章はこなれて無いし、京都弁で判りにくいけど、視点が面白い。ほ…

「カツラーの秘密」 ☆

小林信也 草思社。27歳からカツラーとなった著者の涙と笑いの物語。すっごく面白い 。カツラの苦しみ、日常生活の苦労が泣かせる。経済的な負担も大変なモノだと判る。カツラの見分け方を読むと、街中で気になってしょうがない。ダメなカツラが君臨し続ける…

「狩りのとき」下- Time to Hunt - Stephen Hunter。

スティーヴン・ハンター 公手成行訳 扶桑社ミステリー

「狩りのとき」上 ☆- Time to Hunt - Stephen Hunter。

スティーヴン・ハンター 公手成行訳 扶桑社ミステリー「ブラック・ライト」、「極大射程」」と同じ主人公ボブ・リー・スワガー。これは面白くない訳ないと思っていた。前半、ベトナム戦争の戦闘が淡々と描かれ、その描き方の上手さには舌をまいたけど、単純…