電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

Book

「イギリス式 小さな部屋からはじまる「夢」と「節約」」

井形慶子。「イギリス式年収200万円でゆたかに暮らす」(id:zom-1:20090715#p3)が良かったので、ついでに読んでみる。モノに捕われない生き方、価値観、その実践は納得出来る。(memo:英国では学校はアカデミックな教育を行い,社会教育は家や職場で行うという…

「「脳にいいこと」だけをやりなさい!」

マーシー・シャイモフ、茂木健一郎訳。脳科学のフリした似非科学によって底上げをした「引き寄せの法則」か?? 自己啓発本としても二流。茂木健一郎もこんな仕事ばかりしていると、ますます信用無くすぞ。(memo:心理学者ダニエル・ギルバート「欲しいものを手…

「朝1杯!!白湯のみダイエット」

千葉麗子。内容通りに、白湯の効能とそれを補強する運動、ヨガなど。内容的には薄くて、雑誌の特集記事ぐらいしかない。簡単に理解出来るというメリットはあるけど。チバレイがこんな仕事をするとは'90年代前半には思いもしなかった。 http://www.amazon.co.…

「サルでもわかる-日本核武装論」

田母神俊雄。前航空幕僚長の著者による核武装によるパラーバランス維持、平和への道…。サルには分かっても私には分からなかった。NATOのニュークリア・シェアリング的な政策には冷戦時代の古くささを感じる。そもそも外交における軍事力を重要視し過ぎている…

「モノのために家賃を払うな - 買えば買うほど、負債になる」

あらかわ菜美。「捨てる!技術」的な、モノを買わないシンプルな生活の方法論。まあ分っている内容で、ほぼ実践している内容。本当にこの本が必要な人は読まない気がする。読んで欲しいけど。 http://www.amazon.co.jp/dp/4872903722

「2011年新聞・テレビ消滅」

佐々木俊尚。部数と広告収入の激減、マスの消滅、メディアの構造変化、メディアのプラットフォーム化を語る。3Cモデル(コンテンツ、コンテナ、コンベヤ)という分け方でメディアを考えるのはちょっと面白い。(memo:週刊誌のデスクの言葉「週刊誌の役目は権力…

「「無駄な抵抗はよせ」はよせ」

日垣隆。TBSラジオ番組「サイエンス・サイトーク」の内容から老化防止やダイエット、健康などを抜き出したもの。番組はラジオでは聞いてないがPodcastでは聞いている。63歳の日本航空現役パイロット小林宏之、35歳で高次機能障害となり脳再生のリハビリをし…

「脳を味方につける生き方」

苫米地英人。自己洗脳的な、なりたい自分をイメージしする事を基本にした自己啓発本、かな。プライミング効果、リラクゼーション、呼吸法などから、トレーニングとしての2つの事を同時、オウム返しなど。自分の方法最高主義で科学性も薄い印象がある。茂木健…

「脳が冴える15の習慣-記憶・集中・思考力を高める」

築山節。トレーニングではなく生活習慣。試験を受けている緊張状態、睡眠、脳トレ、行動予定表、机の片付け、報告書やブログ、メモや写真で話す、たとえ話、腹八分目、脳の健康診断、失敗ノート、マルチな活動、好意的評価など、分かりやすく実践しやすい内…

「どこから行っても遠い町」

川上弘美。「小屋のある屋上」、「午前六時のバケツ」、「夕つかたの水」、「蛇は穴に入る」、「長い夜の紅茶」、「四度めの浪花節」、「急降下するエレベーター」、「濡れたおんなの慕情」、「貝殻のある飾り窓」、「どこから行っても遠い町」、「ゆるく巻…

「悼む人」

天童荒太。その人は誰を愛したか、誰に愛されたか、どんな事で人に感謝されたかを聞き、死者を悼む旅を続ける坂築静人。末期ガンの母・巡子は静人の帰りを待ちわび、エログロ専門の記者・蒔野は静人に興味を持ち、夫を殺した倖世は静人と行動を共にする…。荒…

「生きる勇気、死ぬ元気」

帯津良一、五木寛之の対談集。生き方、死に方、癌治療、最後の時間、死に場所あたりはいいんだけど、死後の世界、生命エネルギーとオカルトっぽくなってくると、なんか怪しい。まあその辺は差し引いて死生観、人生観を読めばそれなり。太極拳の楊名時の死に…

「ホノカアボーイ」

吉田玲雄。ハワイのホノカア村、大学生の玲雄は映写技師としてアルバイトをすることになり、日系人のおばあさんビーさんと知り合い、そしてアイスクリーム屋の美少女に一目惚れするが…。文章は軽くて読みやすいが内容も軽い。日記を読まされているみたいな感…

「ステップ」

重松清。武田健一の結婚三年目の年、一才半の一人娘の美紀を残し妻が急死。横浜にいる義父母の世話になりながらも、健一が美紀を育てていく10年の物語…。重松の中では「その日のまえに」(id:zom-1:20061009#p2)と並んで好きかも。この人は泣かせる話は上手い…

「聞き書き横濱中華街物語」

林兼正、小田豊二。萬珍楼の社長・林兼正が語る、華僑と横濱中華街の150年の物語を小田豊二がまとめたもの。文体はおしゃべりのようで軽く、読みやすい。興味がある人には面白い内容。生まれ育った場所のご近所さんなので、ちょっと昔の話など興味深い話は多…

「専門医が語る毛髪科学最前線」

板見智。別に困ってないけど薬学的な興味から読み始める。男性型脱毛症(AGA)のメカニズム、つまり男性ホルモン(テストステロン)が頭頂部の毛乳頭細胞に与えるメカニズムと、服用薬プロペシア(フィナステリド)、外用薬リアップ(ミノキシジル)の効果などなど。…

「寺よ、変われ」

高橋卓志。住職でありケアセンターや龍谷大学客員教授を努める著者による、日本の寺の現状、問題点、改革への提言。"葬式仏教"と言われ、死んだ後にしか関われない寺に疑問を感じ、ホスピスへの関わりなどから寺を考えていく。アンケートでは、"寺とは自分に…

「中国貧困絶望工場-「世界の工場」のカラクリ」- The China Price:The True Cost of Chinese Competitive Advantage -

アレクサンドラ・ハーニー。フィナンシャル・タイムズの中国特派員である著者が「世界の工場」の中心である広東省の複数の工場に潜入し、その実体を探る。内容的には原題"China Price"の通りで、破格に安い"Made in China"がどういう場所で、どういう人たち…

「脳と気持ちの整理術-意欲・実行・解決力を高める」

築山節。意欲・実行・解決力を高めるための具体的な方法。簡単な問題からやる、気になっている事をリスト化する(GTD的)、出力再出力、時間を決める、ストレス回避など実践的、実用的な方法ばかりで面白い。実用的ではあるがある程度は当たり前の事。また同じ…

「貧困ビジネス」

門倉貴史。国内でのゼロゼロ物件、募金寄付金詐欺 、リセット屋、ネットカフェ難民、海外での臓器売買、偽装結婚、ねずみ講などなど、新聞や一般誌の情報のとりまとめで新鮮さはない。ジャーナリズムの味は無い。あんまり関係ない話も多い。 http://www.amaz…

「旅する力-深夜特急ノート」

沢木耕太郎。「深夜特急」の旅に出る前の経緯、帰ってから本を書くまでの話。「深夜特急」ファンには興味深い話、裏話が多い。堀江謙一「太平洋ひとりぼっち」の装備一覧表に強い印象を受けるって話とか、色川武大との出会いによってマカオの章が長くなりよ…

「 なぜあなたは食べすぎてしまうのか-低血糖症という病」

不定愁訴、鬱病、パニック障害、月経前症候群、過食症、肥満などを低血糖症という視点から見る。各種症例を挙げているが、低血糖症の改善によりかなり直るのが興味深い。(memo:血糖値を下げるホルモンは沢山あるのに下げるのはインスリンしかない) http://ww…

「この世でいちばん大事な「カネ」の話」

西原理恵子。自伝的、エッセイ的で全体にはまとまりは無い。骨子は"自分で金をかせぐことは自由を手に入れる事"、という当たり前の事であって、それを知るまでの波瀾万丈な話。みんな、これを読んで正しくメッセージを受け取れるのだろうか。 http://www.ama…

「銃に恋して-武装するアメリカ市民」

半沢隆実。米国銃社会の話ではあるが「ボウリング・フォー・コロンバイン」などよりは冷静。敵を倒さなければ自由は生き残れないという死生観(国の生い立ち)、銃による護身目的という二つの明確な理由が根底にあると言われると、安易に銃規制と言えなくなっ…

「あなたに貸す金はない!- 国が生み出す新しい「借金地獄」 」

岩田昭男。年収の3分の1までしか借りられない総量規制の法改正の影響。多重債務者救済の名目がさらに借金難民、カード難民を生み出す。借金は生活習慣病、という視点は面白い。こんな法律よりは米国のクレジットスコアのような制度の、日本での整備がやはり…

「知の衰退」からいかに脱出するか?」

大前研一。バブル経済崩壊後の日本人の行動が集団IQが低くなった事をポイントに、その解説と対策。概ねは納得出来る内容で正しいと思うけど、半分は既存の資料のまとめ、残りの半分は自分の自慢な感じ。目新しい視点は余り感じられない。納得出来る部分も多…

「30日間世界一周」1

水谷さるころ。空手二段漫画家の水谷さるころ、川萌え野田ディレクター、一人旅好き山本プロデューサーの三人による30日間での世界一周の旅。旅チャンネルの放送をすべてではないが見ていたので読んでみる。ここまでノープラン、情報無し、無防備+行き当たり…

「カラーユニバーサルデザイン」

NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)。従来は色弱と呼ばれていたP型C型色覚は、日本人男性の約5%、欧米では8%~10%にも及ぶ。多くの人に正確に分かりやすく情報を伝えるためのデザインの仕方。実践的になかなか役に立つ。大学時代には色彩工学をか…

「少女」

湊かなえ。転入生の紫織から親友の自殺の話を聞いた高校二年の由紀と敦子は人が死ぬ瞬間をみたいと思い始める。敦子は体育の補習で老人ホームの手伝いに、由紀は病院へボランティアに出るが…。部分的には納得出来るのだけど、偶然の積み重ねはご都合主義の虚…

「脳の中の身体地図-ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ」

サンドラ・ブレイクスリー&マシュー・ブレイクスリー。伸縮自在に変化し、体と同様にボディマップ(身体地図化)となるペリパーソナルスペース(身体近接空間)の色々。かなり多彩な内容ではあるが、それぞれ驚かされる物ばかり。脳関係の本では最近の大ヒット。…