1998-05-01から1ヶ月間の記事一覧
グレゴリー・マクドナルド 新潮社文庫。ジョニー・デップが監督、主演で映画化した「ブレイブ」の原作。映画自体は詰らなく、どうも映画から受ける印象がヘンに感じたので、そのズレを埋めようと原作を読む。基本的にストーリ展開は原作と同じであるが、根本…
桐野夏生 講談社文庫。「OUT」「顔に降りかかる雨」の桐野夏生。刊行は1994年だから、それほど新しくは無い。「顔に降りかかる雨」の続編にあたる、村野ミロのシリーズの二作目。しかし、桐野夏生の小説は面白い。凄い力だと思う。ポルノビデオの出演者の捜…
Programming On Purpose: Essay On Software People,P.J.Plauger。P.J.プローガ共立出版ホワイトスミス社の社長で、カーニハンとの共著で「プログラム書法」「ソフトウェア作法」がある、昔のプログラマから見るとカリスマ的存在のプローガの著書。前作「プ…
ジュリア・ライ、ダヴィッド・サヴォルド編 昌文社。1991年で日本の発刊。だから、話題としては'80年代の科学の話だとは思うけど、ほとんどは現代でも通じると思う。著者ジュリア・ライは「サイエンス」の元編集委員。もともと、アメリカ科学振興協会から違…
鮎川哲也編 光文社文庫。小説の単独の内容以上に、非常に複雑、マニアックにミステリーファンには面白い内容。さすがに、鮎川哲也はひねくれた構成をするなと感心した。なかの横溝正史の中編「病院横町の首縊りの家」の前後二回の予定だが、前40~50枚で筆を…
クーロン黒沢 徳間文庫。「香港電脳オタクマーケット」に続いて、今度はバンコクを中心にした、アンダーグラウンドな話題の数々。死体博物館、犯罪博物館、死体雑誌のグロもの、ゴーゴーバー、ホモ関係のエロもの、海賊ゲーム系などなど。相変わらず眩暈がす…
鈴木光司 幻冬舎文庫。「リング」「らせん」で大ブレイクして、「ループ」もヒットさせる鈴木光司の短編集。と言っても、この本自体は、1995年11月刊行だから結構古い。「紙おむつとレーサーレプリカ」「乱れる呼吸」「キー・ウェスト」「闇の向こう」「抱擁…
樫村政則 太田出版。元探偵の著者が経験から明かす、失踪の方法について。期間を一カ月、数カ月、数年、永久失踪と分けているのが便利(^^;)。手荷物、愛読していた新聞雑誌は避ける、履歴書の書き方など具体的な方法論も面白いし、多少犯罪的な他人への成り…
木村治美 文春文庫。1976年の本。なんとも古い内容だけど、当時、英国病と言われた社会構造的な問題についてエッセイ的にまとめているので興味があって読み始める。今、「トレイン・スポッティング」「ブラス!」「GONOW」など英国映画はバツグンに面白いし、…
伊藤比呂美 集英社文庫。10年以上前にベストセラーになったし、'90年にはアルゴプロジェクトで映画にもなっているのに、今だに読んだ事がなかった。古本屋にあったのでなんとなく読んでみる。当時はこういうリアリティある妊娠、子育てエッセイものが新鮮だ…
浅田次郎 幻冬舎アウトロー文庫。浅田次郎は他に「鉄道員ぽっぽや」しか読んだ事が無いと思う。だから、こーいう人だとは知らなかった。確かに「鉄道員ぽっぽや」のもヤクザ関係の話が多いけど。ヤクザまがいの実体験からの本。著者の過去の事はおいておいて…
星新一 角川文庫。星新一追悼、「エヌ氏の遊園地」に続いての二冊目なので、今度はショートショートではなく、数少ない長編にする。「人民は弱し官吏は強し」は中学の時に読んで、お上のやり方の余りの酷さに涙したものだったけど、今読んでみると、なんとも…
アラン・ジャバ監督、脚本、主演。サッカー・チームのマネージャが預かった犬が、突然人間になって、サッカー選手として大活躍。フランスでは大ヒットになったそうだけど、確かにエンターテイメント性はあって面白い。この映画で監督、脚本、主演というアラ…
ブーン・マンキッ監督、脚本、アンディ・ラウ、レスリー・チャン、制作ツイ・ハーク。二大スター、アンディ・ラウ、レスリー・チャンの共演という面白さがあるが、個人的にはツイ・ハーク的なテンポの良さや映像の作り方、アクションの派手さに興味があった…
監督、脚本、制作ジェームズ・L・ブルックス。「愛と追憶の日々」ブルックスとニコルソンのコンビ。独身、人間嫌い、潔癖症、毒舌家、人気恋愛小説家メルビンを演ずるジャック・ニコルソン。ヒロインは、病気がちな息子を持つウェイトレスのヒロイン、キャロ…
原作はロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士」。ポール・バーホーベン監督、キャスパー・ヴァン・ディーン、ティナ・メイヤー。ハインラインの「宇宙の戦士」とは、まったく別物として捉えるべきでしょう。設定だけ使ってはいますが。「宇宙の戦士」も好…
ジャニーズJrの相葉雅紀、松本潤、横山裕に加えて、深田恭子、加藤あい、酒井彩名が主演。男のキャラクタには魅力がなかった。女の子の方がいい感じ。そもそも、語るトコが無い映画で、ストーリとしてはめちゃくちゃ。全然、練られた感じがしない。どんなキ…
故ジョン・カサベテスの脚本を、実の息子のニック・カサベテスが監督。監督2作目。実際の夫婦である、ショーン・ペンとロビン・ライト・ペンが主演、あとジョン・トラボルタ。単純に純愛物語として捉えていいのか、観ている時はよく理解出来ないで、ラストの…
今さらながらやっと観ました。澁谷文化村での初日と2日目の2日間興行収入新記録を達成。急遽ロングラン体制に入りながらも、当初はあまりの混雑にまるで観られなかった。で、内容的にはこんなもんかという感じ。確かに主人公のポネットの演技は素晴らしい…
コスタ・ガブラス監督、ダスティン・ホフマン、ジョン・トラボルタ。社会派監督らしい重厚なテーマではあるけど、エンターテイメントとしても面白い。人質を取って博物館に立てこもったジョン・トラボルタ。偶然に居合わせたTVレポータのダスティン・ホフマ…
実相寺昭雄監督、真田広之、嶋田久作、三輪ひとみ、岸辺一徳。'94年の「江戸川乱歩劇場屋根の裏の散歩者」に続いて、実相寺が監督、嶋田久作が明智小五郎探偵の二作目。贋作者の真田広之、古本屋の女将、古本屋の従業員、誰も彼も団子坂の住民はアヤシイのば…
ティム・ロビンス、マーティン・ロレンス主演。広告会社の重役、ティム・ロビンス演じるニックが妻の浮気から、ヤケクソになり次々と事件を起こしていく。そこに絡むのがマーティン・ロレンスで、この凸凹コンビのスラップスティックなコメディが主体。スト…
監督・脚本・主演は「憎しみ」のマチュー・カソヴィッツ。「憎しみ」がフランスでも大評判だったのに対して、今回の「アサシンズ」はその暴力性について物議を醸し出したとか。舞台は「憎しみ」と同じフランスの郊外の街。主人公も、同じような職にあぶれた…
山川元監督、脚本。松坂慶子、牧瀬里穂、大杉漣、桜井センリ、蟹江敬三。「Shall We ダンス?」のプロデュース・チームというだけあって、素材の視点の作り方や、ハート・ウォーミングな雰囲気は好感が持てる。ただ、細かい部分でのクサさはちょっと鼻につく…
マイケル・ウィンターポトム監督、アマンダ・プラマー、サスキア・リーヴス。「GO NOW」のウィンターポトム監督のデビュー作。残酷なシーンが多く、タッチは随分と違う感じ。前評判が高かったので期待していたのだけど、個人的にはあんまり好きじゃなかった…
本木克英監督、小林聡美、渡辺謙。単館で二週間のみという、まったくビデオ化に向けてのハク付けでしかないという、情けない公開ながら、これは結構面白かった。腰かけのつもりで満福商事に集直したヒロインの小林聡美。体力と根性で、中国相手のビジネスに…
とにかく、今、英国映画は目が離せない。「フル・モンティ」「ブラス!」「トレイン・スポッティング」「GO NOW」「バタフライ・キス」などヒットを次々と飛ばしている。孤児院育ちのディラン(ダン・フッターマン)とジェズ(スチュアート・タウンゼンド)の詐欺…
」バリー・レビンソン監督制作、ダスティン・ホフマン、シャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソン、P・コヨーテ。マイケル・クライトンの原作は結構、面白く読んだのだけど…こんなストーリだったかなあ(^^;)。映画と原作では印象がまるで違う。海底に…
バーベット・シュローダー監督、マイケル・キートン、アンディ・ガルシア。巨大病院を舞台に、息子の骨髄移植のドナーである知能犯が手術直前で逃げ出す。設定だけ聞くと、期待十分な映画なんだけど、実際は大雑把。アクションのノリはいいんだけど、アンデ…
「クリスチャン・デュゲイ監督、アイダン・クイン、ドナルド・サザーランド、ベン・キングスレー。テロリスト、ジャッカルことカルロス逮捕のために、彼そっくりの海軍少佐が厳しい訓練を受け、秘密作戦を行う。カルロスは実在らしいけど、ストーリ自体はほ…