電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「そうかもしれない」

保坂延彦監督脚本、耕治人原作。寡作の文筆家の高山治(桂春團冶)とその妻ヨシ子(雪村いづみ)は二人暮らし。平穏な生活を送っていたが、ヨシ子の会話や行動がどこかぎこちなくなっていく…。私小説家の耕治人(1908-1988)の晩年の作品群を映画化したもので、妻…

「レディ・イン・ザ・ウォーター」-Lady in the Water-

M.ナイト・シャマラン監督製作脚本。クリストファー・ドイル撮影。フィラデルフィア郊外のアパートの管理人としてひっそりと暮らすクリーブランド・ヒープ(ポール・ジアマッティー、「サイドウェイ」)は、ストーリー(ブライス・ダラス・ハワード、「ヴィレ…

「スーパーマン リターンズ」- Superman Returns-

ブライアン・シンガー監督製作。忽然と地球から姿を消していたスーパーマンことクラーク・ケント(ブランドン・ラウス)が5年ぶりに帰って来た。しかしデイリー・プラネットのロイス・レイン(ケイト・ボスワース)はすでに婚約者リチャード(ジェームズ・マース…

「小肥羊火鍋」

ついに日本上陸、渋谷にオープンらしい(http://www.hinabe.net/)。スープはどうだろうか、辛さはどうだろうか、色々気になる。 香港で行ったの話→(https://zom-1.hatenablog.com/entry/2005/05/08/000002) 香港の銅鑼湾店の写真は→(http://homepage.mac.com…

「狂食の時代」

ジョン・ハンフリース。著者は英国のジャーナリスト、主に英国を中心とする食品問題、農薬、化学肥料、薬漬けの養殖魚、家畜への抗生物質、遺伝子組み換え、新種の食中毒などなど。食問題の本は多く目を通しているので新鮮さは無いが、まとまっているし分か…

「私の牛がハンバーガーになるまで」-Portrait of a Buger as a Young Cal - Peter Lovenheim

ピーター・ローベンハイム。牛はどうやってハンバーガーになるのか、という興味から自ら子牛を飼い、育て、解体、ハンバーガーにするまでを実体験とし食問題を探る…実体験という点では「スーパーサイズ・ミー」(id:zom-1:20050204#p1)みたいに面白いのだけど…

「「個」を見つめるダイアローグ」

村上龍、伊藤穰一による対談。論点が絞れているとは言い難いが、読みやすく分かりやすい。伊藤穰一の帰国子女的な、外から見てます的な視点がちょっと気になる所もある。(memo:マイノリティが存在しないと全体が死滅してしまう≒生命多様性)(memo:日本の場合…

「オシムの言葉~フィールドの向こうに人生が見える」

木村元彦。ジェフ千葉を初タイトルに導いた名将を称える本、の様な単純なモノではない。サッカーに興味が無くても、彼の人生哲学からは学ぶべきものも多い。サッカーとナショナリズムの密接な関係、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、サラエボ包囲戦による家族…

「電球1個のエコロジー~環境単位=2000kcalで何でも測ってみよう」

ガイアプレスプロジェクト、荒俣宏監修。ヒトの一日の食べ物2000kcal=100Wの電球を一日点灯するエネルギーを環境単位=1euとして世界を見渡す。試みとして面白い、単位系を統一する事による新しい発見がある。日本人の一日使うエネルギー40eu、太陽からのエネ…

「フラガール」

李相日監督脚本。1965(S40)年福島県いわき市、常磐炭鉱での人員削減が迫り「常磐ハワイアンセンター」の大プロジェクトが開始、盆踊りしか知らない炭鉱娘にフラダンスを教えるため、元SKD花形ダンサーの平山まどか(松雪泰子)を呼び寄せるが、説明会に残った…

「イルマーレ」-The Lake House-

アレハンドロ・アグレスティ監督。医師のケイト・フォレスター(サンドラ・ブロック)は湖畔の家から越す時に、次の住人へのメモをポストに入れておいた。建築家のアレックス・ワイラー(キアヌ・リーブス)が越して来てメモを読んだ時には、湖畔の家は汚れ、雑…

「出現する未来」- Presence - P.Senge

ピーター・センゲほか。経営学の大御所・センゲたちが西欧的な経済、社会、文化を形作ってきた物理主義、実証主義、論理思考に行き詰まりを感じ、U理論を展開する…やや東洋的、仏教的な思想だが、時々、神秘主義的なトコに落ちいりがちなのが心配。自分たち…

「ワイルドスピードx3 TOKYO DRIFT」-The Fast and the Furious:Tokyo Drift-

ジャスティン・リン監督。高校生のショーン・ボスウェル(ルーカス・ブラック)は無謀なレースで事故を起こし、父を頼って日本へ逃亡する。日本の高校に転校したショーンはドリフトレースでDKことタカシ(ブライアン・ティー)、ハン(サン・カン)たちと出会う…。…

「マッチポイント」- Machi Point -

ウディ・アレン監督脚本。ロンドン、元プロテニス・プレーヤーのクリス(ジョナサン・リース・メイヤーズ)はコーチ相手の大金持ちトムと親しくなり、その妹クロエ(エミリー・モーティマー)と婚約する。財産も地位も手に入れたクリスだが、トムの婚約者ノラ(ス…

「シュガー&スパイス~風味絶佳」

中江功監督(「冷静と情熱のあいだ」)、山田詠美原作。高校を卒業し、とりあえずガソリンスタンドで働いている志郎(柳楽優弥)の職場に、新しいバイトとして乃里子(沢尻エリカ)が入ってくる…。ボーイ・ミーツ・ガールとしてはいたって平凡。原作は未読だが、映…

「コネクティング・ワールド」

Art

ICC。展示的にはまあ面白いが、オープンスペースと合わせて見て、まあ、満足という所か。超ピタゴラスイッチの映像作品「事の次第」はもの凄い、が全部は長過ぎて見られなかった。シンボジウムをちょうどやっていた。ambientTV. NETの監視社会への反対運動を…

「ポスト・デジグラフィ」展

東京都写真美術館。デジタル表現のもの色々、河口洋一郎、森村泰昌、木本圭子などなど。写美のこの手のは何故かいつも展示が下手な気がする。それぞれは面白くても並べるとテーマが見えてこないというか。木本圭子「Imaginary Numbers」とか意味分かるんだろ…

「HASHI(橋村奉臣)展」「一瞬の永遠」と「未来の原風景」

東京都写真美術館。HASHIの名で知られるNY在住の写真家・橋村奉臣。超高速のスピードライトを使った技法、「アクション・スティル・ライフ」は技術的にかなり高度だしインパクトがある。でも、金魚すくいのは加工されていると思うが何故。「未来の原風景」は…

「中村征夫写真展~海中2万7000時間の旅 」

東京都写真美術館。水中写真家・中村征夫(http://www.squall.co.jp/)の代表作、撮り下ろしの約150点。最後の原寸大のザトウクジラが迫力あって凄い。偶然に当日は本人による展示解説があった。原寸大ザトウクジラ親子の写真の前でその撮影の時の話、リアル感…

「バックダンサーズ!」

永山耕三監督脚本音楽プロデューサー。高校時代から一緒に踊っていたよしか(hiro)とミウ(平山あや)、さらにアイドル志望の愛子(サエコ)と元キャバクラ嬢のともえ(ソニン)を加えた4人はジュリwithバックダンサーズとして活躍していたが、ジュリが突然に引退宣…

「マイアミ・バイス」-Miami Vice-

マイケル・マン監督脚本。FBIの潜入捜査官が殺され、マイアミ警察特捜課のソニー・クロケット(コリン・ファレル)とリカルド・ダブス(ジェイミー・フォックス)は情報漏洩者を探すために潜入捜査をする事に…。マイケル・マンの出世作である製作総指揮をしたTV…

「自動認識総合展 AUTO-IDセキュリティEXPO」

東京ビックサイト。RFIDを使った流通系トレーサビリティのモノが多かった…が、ここまで何でもかんでもRFIDにしたら環境汚染が心配になる。QRコードなら印刷物だけで済むのに。セキュリティ関係は意外に少なかった。 http://www.autoid-expo.com/tokyo/

「イノベーション・ジャパン2006-大学見本市」

東京フォーラム。JST(科学技術振興機構)とNEDO(技術開発機構)による産学協同のためのショー。分野的にはナノテク、材料、バイオ、医療、健康、環境、エネルギー、ITなど広い範囲。いかにも大学の研究という完成度の低いものから、斬新で完成度の高いものまで…

「青春漫画 僕らの恋愛シナリオ」

イ・ハン監督脚本。ジャッキー・チェンに憧れ映画製作を目指すジファン(クォン・サンウ)、あがり症だけど女優を目指すダルレ(キム・ハヌル)は13年来の幼馴染み。ダルレとその恋人ヨンフン(イ・サンウ)はジファンにジミン(チャン・ミイネ)を紹介するが…。前半…

「コペンハーゲン」

マイケル・フレイン。2000年度トニー賞の作品賞、助演女優賞の戯曲。1941年の秋、原子爆弾製造競争の中、ナチス占領下のコペンハーゲンにドイツ物理学者ハイゼルベルクはなぜボーア夫妻を訪ねたのか、スパイなのか…。「次世代文化フォーラム~アート・テクノ…

「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」- X-MEN:The Last Stand-

ブレッド・ラトナー監督。前作(id:zom-1:20030606#p1)でみんなを救うために犠牲となったジーン(ファムケ・ヤンセン)を思いサイクロップス(ジェームズ・マースデン)は失意の中。プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)、ストーム(ハル・ベリー)、ウルヴ…

「国家の品格」

藤原正彦。論理と合理性の米国的価値観に踊らされず、情緒、武士道など古い国家の品格を取り戻すべきだという日本論…。昔のいい所だけを並べて国語、武士道、情緒とか言われてもねえ。この本で納得してしまうの国民だったら思考停止状態、それはかなり怖い。…

「ビジョナリーカンパニー 特別編」

ジェームズ.C.コリンズ。「ビジョナリー・カンパニー2~飛躍の法則」(id:zom-1:20060508#p2)の補遺、小冊子ぐらいの分量。「偉大な存在となった企業の条件を、非営利の社会組織(NPO、市警、管弦楽団、ガールスカウト、公立学校などなど)に当てはめて検証して…

「グ印亜細亜商会」

グレゴリ青山。探偵小説、ミャンマー映画、ベトナム映画、60年代のもっこりヘヤーなどなど、エッセイに自分の挿絵。いつもの様に漫画が中心では無い。映画ネタなどやはり面白いんだけど、やはり漫画のほうがいい味が出ると逆に思った。 http://www.amazon.co…

「僕の、世界の中心は、君だ」

チョン・ユンス監督。平凡な高校生スホ(チャ・テヒョン)に恋していたのは学校のマドンナのスウン(ソン・ヘギョ)。スウンはポケベルのメッセージでスホに告白するが…。「世界の中心で愛をさけぶ」は原作(id:zom-1:20040603#p1)も映画(id:zom-1:20040611#p1)も…